鈴木 健之

動画を用いた環境学習Webサイトの作成

前田研究室  鈴木 健之

 

 

1 背景・目的

あゆみさきプロジェクト」には、身近な水質の調査を行いたい、分かりやすい情報提供をしてほしい等の要求が寄せられている。しかし文章による情報提供では限界が生じるため、水質調査の方法を動画としてWebページに掲載し『身近な水辺の調査Webサイト』として提供する。またこれを市民グループの方々や、水質・環境に関心を持つ様々な人にも活用してもらおうというのが目的である。

 

2 概要

サイトの作成に当たり、まず利用者の要求分析を行う。次に水質調査の方法をビデオで撮影するため、まずその方法を調査する。その後仕様の決定、設計、開発、サイトの検証・再開発の順に行っていく。

 

2-1 利用者の要求分析

誰もが利用し易いページにするには利用者の要求分析を行い、求められる情報・機能を知る必要がある。

そのため「浜松環境ネットワーク」の方々にインタビューを行い、その回答をKJ法により整理する。ここでKJ法を用いたのは、定性的なデータから、問題の構造を明確化し、一つのサイトをイメージするのに適しているからである。

 

2-2 水質調査・ビデオ撮影

水質調査法のビデオ撮影に当たり、佐鳴湖で水質調査を行った。佐鳴湖を取り上げた理由としては、水質汚染が酷い、また「浜松環境ネットワーク」等様々な市民グループがこの事に注目し独自の調査を行っている事などが挙げられる。

またの調査項目は、水質調査に一般的に用いられているDO(溶存酸素)、透視度、電気伝導度、Ph、窒素、リン、COD(化学的酸素要求量)、EVAS(陰イオン界面活性剤)である。これらのデータは周辺環境調査の結果と共にサイトに反映させる。

水質調査の方法を整理した上で、実際に調査の方法をビデオで撮影し、その後編集、これを市販のビデオキャプチャを用いて動画ファイル(MPEG1)としてサイトに掲載する。また環境調査を促し、手助けするような画像も掲載する。

 

2-3 仕様の決定、設計、開発

整理された利用者の要求について対応を検討し、その上でそれをサイト上でどのような形にするか具体的な設計を行い、その後開発に取り掛かる。

サイトの開発はMultimediaMapping・生涯学習支援ツールPopCornを利用する。PopCornは、蓄積されたマルチメディア素材に基づくWebサイト自動生成とデータベース化を行える機能などがある。

また作成したサイトの特徴を以下に挙げる。

 

l         動画による水質調査法を掲載

l         水質に関する情報またそれ以外の情報を掲載

l         小学生から大人まで幅広い対象者を想定 など

 

2-4 サイトの検証・再開発

完成したサイトを実際に多くの方に見てもらい、また使用して頂くことで様々な問題点を明確化する。

検証の手段として、アンケート結果を基にしたKJ法分析とプロトコル分析を用いる。プロトコル分析とは課題達成のために思考したこと全てを発話してもらい、その記録を取り分析することで課題あるいはシステムに隠れる問題点を見つけ出す手段である。

分析により明らかになった問題点を以下に挙げる。

 

l         評価・体験ツールの必要性

l         動画や写真のあり方

l         掲載情報の不足または明確化   など

 

サイトの再開発としてこれらの問題点を修正する。

 

3 考察

サイト検証においてアンケート調査を行ったが、その回答率が低く、またプロトコル分析にける被験者数が少なかったことから、サイトには少数の意見しか反映されていない。またサイトの検証自体一度しか行っていないことから、まだ明らかになっていない問題点が存在するのではないかと考える。

さらに動画についてその内容・あり方の改善など、未解決の問題が幾つか残されている。

 

  結論

本研究では、動画を用いることで水質調査における情報をわかりやすく提供することができた。またこのような動画による情報提供のできるサイトの必要性を明らかにできた。

しかし、現サイトには未解決な問題点があり、またこれから問題点が出てくる可能性を残した。